予防接種について
わが国の予防接種は、予防接種法に基づく定期接種と基づかない任意接種とに分かれます。
予防接種により予防可能な病気(vaccine preventable diseases:VPD)は可能な限り予防接種を受けて予防することをWHOは推奨しています。
当院では、安全面を考慮したうえで定期接種ワクチンの増加によるスケジュールの煩雑さの軽減および予防接種の効果の向上などより複数のワクチンの同時接種を行っています。
予防接種および接種スケジュールに関してのご相談も随時受け付けています。
毎週月曜・火曜・木曜の14:00~15:30まで予防接種外来を行っています。受付または電話で予約をしてください。
一般診療時間でも接種可能です。
定期接種のワクチン
- 13価肺炎球菌ワクチン
- 水痘ワクチン
- ヒブワクチン
- 日本脳炎ワクチン
- B型肝炎ワクチン
- 4種混合ワクチン
- 2種混合ワクチン
- MRワクチン
- BCGワクチン
- 子宮頸がんワクチン(※)
- ロタウイルスワクチン
※事前に予約が必要になります。
任意接種のワクチン
予防接種時および接種後の注意事項
予防接種時
- 体温37.5度以上の発熱時や体調不良時、診察にて医師が接種不適当と判断した場合は接種が出来ません。
- 麻しん・風しん・水ぼうそう・おたふくかぜなどの伝染性疾患に罹患した場合は治癒後から予防接種までの間隔をあける必要があるため、ご相談ください。
- 免疫グロブリン(川崎病や特発性血小板減少性紫斑病などの治療薬)の投与後は一部のワクチンについて延期する必要があります。主治医と相談の上接種をお願いします。
予防接種後
- 予防接種後、30分間は医師に連絡できるようにしてください。重篤な副反応は稀ですが、この間に起こすことがあります。
- 入浴は差し支えありません。いつもどおりの生活で良いですが、特に激しい運動は避けてください。
- MR(麻しん・風しん混合ワクチン)、水ぼうそう、おたふくかぜなどの生ワクチンを接種した後、1~3週間後に微熱や発疹が出ることがあります。通常は1日~3日で消失しますが、心配なときはご連絡ください。
- 4種混合、B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、2種混合、日本脳炎、インフルエンザなどの不活化ワクチンを接種したあと24時間以内に発熱などの副反応が出ることがあります。また接種部位は腫れたり、数日しこりが残る事があります。機嫌が悪くなったり、肘を超えてひどく腫れるときはご連絡ください。
- ロタウイルスワクチンを飲んだあと、ウイルスは1週間程度便中に排泄されます。弱毒のため二次感染の心配はほとんどありませんが、念のためおむつ交換時は手洗いをしてください。
- 本日接種した予防接種について保健所より配布された「予防接種と子供の健康」を是非お読みください。
シナジス接種について
当院ではRSウイルス感染予防のためのシナジス接種を行っています。お電話にて事前にご予約をお願いいたします。
シナジスとは
シナジスとは、RSウイルスに対するモノクローナル抗体で、RSウイルスが体内で増殖するのを防ぐ作用があります。RSウイルス感染症が重症化しやすい以下のような赤ちゃんに限って接種することが出来ます。
シナジス接種対象の赤ちゃんについて
RSウイルス感染流行初期(9月)の時点で
- 在胎期間28週以下の早産で、12ヵ月齢以下の赤ちゃん
- 在胎期間29週~35週の早産で、6ヵ月齢以下の赤ちゃん
- 過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の赤ちゃんや乳幼児
- 24ヵ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児及び幼児
- 24 ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児,乳児および幼児
- 24 ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児,乳児および幼児
●シナジスの接種方法:お子様の太ももに筋肉内注射を行います。
●シナジス投与量:お子様の体重に応じて異なります。
●流行期間中に月1回の接種を行います。流行時期はシーズンによって変わる可能性があります。お問い合わせください。
●シナジス接種については、主治医の先生の紹介状が必要になります。(後日でも可)