思春期科|世田谷区松原の小児科|吉川小児科

思春期科について

当院では、成長・思春期でのお悩みを診察しております。お子さまの治療はもちろん、10歳前後から20歳前後の方の成長に合わせた診療を行っております。

小児科豆辞典

小児科医である院長がお子様の成長に関するお役立ち情報をまとめました。

  • 起立性調節障害
  • 自閉症スペクトラム障害
  • 多動

起立性調節障害

本症は字の如く起立という動作に対して正常な状態を保てず、いろいろな症状を呈する病気です。すなわち、頭痛・めまい・立ちくらみ・のぼせ・動悸・車酔いなど心臓・血管を主体とする循環器系自律神経失調症状です。下記に症状の診断基準を示します。

<大症状>

A. 立ちくらみ、あるいはめまいを起こし易い。
B. 立っていると気持ち悪くなる。ひどくなると倒れる。
C. 入浴時あるいは嫌なことを見聞すると気持ちが悪くなる。
D. 少し動くと動悸あるいは息切れがする。
E. 朝なかなか起きられず午前中調子が悪い。

<小症状>

a. 顔色が悪い。
b. 食欲不振
c. 臍疝痛をときどき訴える。
d. 倦怠あるいは疲れやすい。
e. 頭痛
f. 乗り物に酔いやすい。

年齢では10歳以降に多く12~14歳に最も多く見られます。性差はほとんどないが女児にやや多い傾向がみられます。学童の3~10%に認められています。
朝方に低血圧になりやすいためすぐに起床出来ない、起床してもしばらく動けない、又登校途中の電車の中や学校の朝会か集会などで長時間起立していると失神したり、気分が悪くなったりします。このような状態の為、学校に行きづらくなり登校拒否と間違えられている例も少なくないようです。
治療として昇圧剤が用いられますが、血管反射を改善する為に、規則正しい生活、適度な運動を勧めます。乾布摩擦・冷水摩擦や入浴終了時膝から下に冷水をかけることも有効です。先に掲げたような症状の為日常生活に支障をきたすような事があれば早く医療機関を訪れて下さい。

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自閉症スペクトラム障害(ASD)

①自閉症スペクトラム障害とは?
  • 他人との感情の共有が少ない
  • コミュニケーションがうまく取れない
  • 他人と一緒に遊べない
  • 物などに対しこだわりが強い
  • 状況の変化に対応できない

などの特徴を持つ発達障害です。 現在は、知的な遅れのない自閉症(高機能自閉症)や言葉の遅れのないもの(アスペルガー障害)もあり、
すべてまとめて自閉症スペクトラム障害として捉えるようになっています。

②原因
明らかな原因は不明です。
家族内で同様の特徴を持つことがあります。
家庭のしつけや環境が原因ではありません。
③よく見られる症状
前述の特徴のほかに、
幼児期:視線が合わない、言葉の遅れや発語はあっても会話にならない。
学齢期:登下校のルートや朝の支度の順序を変えない、予定が急に変更になると混乱してしまう。
④一般的な対応と注意すること
早期に気づき、療育を始めることが重要です。
早期に気づくために様々なツールがあります。質問式のものや診察などで使用されています(M-CHAT、CARS、ASQなど)。
学齢期以降に、行動の問題やうつ症状や不安障害、強迫症状などの併存障害を認める場合は、薬物療法を併用することもあります。
ASDはお子さんの発達特性で、治癒するものではありません。しかし、社会に適応するための対応法を習得することで、その特徴を目立たなくすることができます。
ASD特性を持つお子さんは、上記のような特性以外にも手先の不器用さや、体幹の筋力の弱さなど運動面でも困難さを覚えることがあります。適切な作業療法、理学療法を組み合わせることも療育に含まれます。

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多動(注意欠如多動性障害:ADHD)

①多動とは
不注意なミスが多い
物をよくなくす
気が散りやすい
じっとしていられない
順番を待てない
などの特徴を持つ発達障害です。
②原因
明らかな原因は不明です。
家族内で同様の特徴を持つことがあります。
家庭のしつけが原因ではありません。
③よく見られる症状
不注意の症状は、集中できない、 人の話を聞いていない、整理整頓ができない、授業に必要な物を忘れる、なくす、などがあります。 多動・衝動性の症状として、授業中に動き回る、座っていてもそわそわしてしまう、椅子からずりおちる、順番を待てない、 会話に割り込む、などがあります。
④一般的な対応と注意すること

集中できない、気が散る⇒児の周囲には物をあまり置かない、席順を変える。
整理整頓ができない⇒色分けをする、所定の位置に写真を貼る。
じっとしていられない⇒具体的に期限を示す。
衝動的に騒ぐ、暴力をふるう⇒その行動に至るには必ず理由があります。理由を聞いた上で、適切な行動を指導する。

出来たことは、些細なことでもきちんとほめることが、その行動を定着させるために大切です。養育者に対しては生活での対応を学ぶペアレントトレーニング、子どもに対してはソーシャルスキルトレーニングも非常に効果があります。
心理社会的なサポートで十分な改善を得られない時には薬物療法(メチルフェニデート、アトモキセチン)を併用することがあります。 気になるお子様がいらっしゃいましたら、どうぞご相談下さい。
当院では、メチルフェニデート(コンサータ)の継続処方も行っております。紹介状やお薬手帳をご持参ください。

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医院概要

医療法人社団和順会
吉川小児科

〒156-0043 東京都世田谷区松原3丁目28-8 2階
吉川医療モール専用駐車場あり

tel:03-5329-4153

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