新生児科|世田谷区松原の小児科|吉川小児科| 駐車場あり

新生児科について

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新生児のご相談に応じます。生まれてから生後1ヵ月までの赤ちゃんの事を「新生児」と言います。いつでもお気軽にご相談ください。

当院では提携する田中産婦人科クリニックの1ヵ月健診も行っています。
新生児期は生まれつきの病気や異常を見つけ、出来るだけ早期に診断する大事な時期です。また、産後体調の不安定なお母さんが育児をする際、小さな事を含め不安や心配がたくさん出てくる時期でもあります。
当院では、赤ちゃん特有の心配事、発達・発育状況やおへそのトラブル、あざ、めやに、排便や哺乳についてのご相談を受付けています。

小児科豆辞典

小児科医である院長が新生児のお子様の事に関するお役立ち情報をまとめました。

  • 夜泣き
  • 赤ちゃんの便秘
  • 赤ちゃんのあざ(青あざ)
  • 赤ちゃんのあざ(赤あざ)
  • シナジス(RSウイルス感染重症化予防)
  • 新生児ビタミンK欠乏性出血症

夜泣き

生後4~5ヶ月を過ぎる頃になると、夜泣き出してなかなか泣き止まないことがあります。日本では昔から「夜泣き」と呼んでいます。入眠後、規則的に訪れるレム睡眠があり(前冬号参照)このレム睡眠期に目覚めて泣くことがあるのです。その原因として、空腹、のどの渇き、ミルクを飲みながら寝入った為大量の空気を飲み込んだ、厚着、薄着、昼間の興奮(過干渉)、排泄、外遊び不足等があります。しかしながら「夜泣き」は、睡眠生理の発展途上の問題であり、これをおさえる妙薬はありません。昼間の生活を規則正しくし、外気浴や体を動かすことをしてあげましょう。病気ではないかと心配してあやすのではなく、“お母さんはここにいますから安心してね“という気持ちであやしてあげて下さい。浅い睡眠中でも赤ちゃんは肌でお母さんの感情を察しているのですから。
発熱していたり、湿疹が出ていたり、腹痛、耳痛があったり、病気で泣いている場合も決してない訳ではありません。赤ちゃんはどこかで必ずシグナルを出している筈です。お母さんは、落ち着いてそのシグナルを感じとってあげて下さい。お腹が張っている場合には浣腸をしてみるのも一つの方法です。環境を変えてベランダや庭先へ出してあやしてみると泣き止む場合も少なくありません。
一生懸命あやして「夜泣き」がおさまり、赤ちゃんが自分の胸の中でスヤスヤ眠っているのを見た時きっと「母親」を感じることでしょう。

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赤ちゃんの便秘

母乳栄養の赤ちゃんが今まで1日に2~4回便通があったのに2日ないし4日便がなく心配になって来院されることがよくあります。育児書には便通は母乳栄養児で日に2~3回、人工栄養児では1~2回が正常などと書かれていて、これより少ないとか便通がない場合は異常ではないかと思われることもあるようです。
[便秘で苦しくないか][便秘で吐くことはないか][便秘で食欲(哺乳量)が落ちないか][便秘で熱が出やしないか]などと心配されます。来院された2ヶ月の赤ちゃんは混合栄養児で今まで1日に2~3回排便があったのに、この2週間は2日に1度、3日に1度くらいになり、今日は4日便通がないということでした。
診察させて頂きますと、可愛い眼を一生懸命に開けて、ニコニコ私に笑ってくれました。お腹をさわるとやわらかく、腸の動きも正常です。吸啜力もあり、哺乳量も通常と変わりません。
又体重の増加も順調でした。又2~3日に一度の便も普段と変わらず軟らかい便だということですので、問題はないことと、肛門部にオイルをつけた綿棒などで刺激をして頂くようお話をしました。この赤ちゃんのように、機嫌もよく哺乳力もあり、体重増加も順調で便の状況も硬くない場合は心配がありません。逆に便が硬い、顔色が悪く不機嫌である、嘔吐もみられるような場合は心配がありますので早めに小児科を受診して下さい。“赤ちゃんにとっての便秘”という言葉を考える時に私は、毎日排便があっても便が硬めのときは便秘といい、3日に1度、4日に1度くらいでも便がいつも通り軟らかい場合は便秘とは言えないと考えています。

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赤ちゃんのあざ(青あざ)

メラニン色素が異常に多く集まって起こるものに「青あざ」「茶あざ」「黒あざ」があります。
今回は「青あざ」についてお話をします。「青あざ」にも消えるものと消えないものがあります。赤ちゃんに多い次の4つについて説明します。

  • 蒙古斑:おしりや背中にできる平らな青あざです。7~12才頃までに自然に消えていきます。
  • 異所性蒙古斑:おしり・背中の蒙古斑以外の場所にできる平らな青あざです。蒙古斑と違って自然に消えることは少ないあざです。
  • 太田母斑:顔面の片方にできる青紫色のあざです。出生時と思春期に出現しやすく、自然に消えることは少ないあざです。
  • 青色母斑:出生時から生後に手足に出現する、盛り上がった青あざで消える事はありません。

あざの治療には手術による切除、皮膚を一時的に凍らせるドライアイス抵圧法、レーザー照射などがあります。また現在治療法のないあざでは、化粧品(カバーマーク)で隠すことも可能です。
蒙古斑は自然に消えるので治療は不要です。
青色母斑は手術による切除、異所性蒙古斑は種々治療法の可能性があり、太田母斑はレーザー治療が用いられます。
治療には早期治療が望ましいもの、又将来本人が希望した時に治療すれば良いものもあり、かかりつけ医あるいは専門医とよく相談すると良いでしょう。

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赤ちゃんのあざ(赤あざ)

赤ちゃんのあざについてお話します。今回は赤あざです。何故あざが出来るかはわかっていません。少なくとも遺伝でもなく、お母さんの妊娠中の過ごし方にも関係はありません。
赤あざは皮膚の毛細血管が増殖したり、拡張したりして起こるものです。その後の経過は自然に消腿してしまうものと、消えずに残るものがあります。
主に以下の4つについてお話します。

  • イチゴ状血管腫:乳児で最も目につく血管腫です。生後数日してから出現し、急速に増大し盛り上がります。6ヶ月を過ぎると色が淡くなり始め退縮傾向を示してきます。皮膚のたるみやしわが残ることもあるます。小さいもの(3cm以下)では自然にまかせておきますが、4cm以上の大きいもので腫瘤型のものでは出血した場合、眼の周囲にある場合、又消腿後皮膚のたるみやしわが目立つ場合などは治療を要することがあります。
  • ポートワイン母斑:出生時より見られる平たく盛り上がりのないあざで、消えることはありません。ダイレーザー(色素レーザー)による治療が出来ます。
  • サーモンパッテ:新生児に顔面にみられるあざで、額やまぶたがうっすら赤くなるあざです。放っておいても2、3才頃までに消えてしまいます。
  • ウンナ母斑:後頭部からうなじにかけてみられる盛り上がりのないあざです。約半数は消えますが消えないものでも頭髪に隠れてしまうので一般的には放置しておいてよいものです。

あざは目に見えるものであり、出来る場所によってはお母さんをとても不安にさせるものでしょう。消えないあざについても現在はレーザー治療法が著しい進歩をとげており、あざの出来ている皮膚の深さやあざの種類に合わせて効果的な治療法が選べるようになりました。悩まずに主治医の先生に相談して下さい。

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シナジス(RSウイルス感染重症化予防)

RSウイルスは、子どもの風邪を引き起こす病原体の中でも下気道感染を起こす最も一般的なウイルスで、2歳までにほとんどの赤ちゃんがRSウイルスに感染するといわれています。RSウイルス感染症は特に秋から春ごろにかけて流行します。
通常は上下気道症状がやや長く続く感染症ではありますが、予定日より早く生まれた赤ちゃん、呼吸器に慢性的な疾患を持っている赤ちゃん、免疫不全のある赤ちゃん、先天的な心臓病を持つ赤ちゃん、そしてダウン症候群の赤ちゃん、などはRSウイルスの感染により細気管支炎や肺炎などの重症な呼吸器症状を呈し入院による治療が必要となることも少なくありません。特に1才以下の児ではほかのウイルス感染症より世界的にも死亡例が多い感染症です。このようなお子さん達のRSウイルスに対する免疫力を高め、重症化を予防するためにRSウイルスに対する抗体(シナジス)を投与する方法があります。「シナジス」は、1回投与すると4~5週間の効果があります。間隔が6週間以上になると予防効果が低下すると言われているため毎月1回投与を行います。また、通常のワクチンとは異なり、RSウイルスに対する抗体を投与するため体調に影響なく投与でき、他のワクチンとの間隔なども気にせず投与できます。シナジスを投与していてもRSウイルスに感染することがありますが、前述しましたように、シナジスにはRSウイルス感染による重症な呼吸器症状を軽減する効果があるのです。そして、投与期間中にRSウイルスに感染した場合でも再感染による重症化を抑制するため、流行期間中は継続して投与する必要があります。またシナジスによる副反応は重篤なものはほとんど報告されていません。

具体的な適応・方法

RSウイルス感染流行初期において

  • 在胎期間28週以下の早産で12か月以下の児
  • 在胎期間29~35週の早産で、6か月以下の児
  • 過去6か月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24か月以下の児
  • 24か月以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の児
  • 24か月以下の免疫不全を伴う児
  • 24か月以下のダウン症候群の児

当院にてシナジス接種を希望される場合は、予約制になっておりますので予約をお願い致します。また初回接種は出生された病院の紹介状が必要になりますので紹介状をお持ち下さい。紹介状がない場合はご相談ください。

シナジス接種スケジュール:流行期間中に月1回の接種を行います。流行時期はシーズンによって変わる可能性があります。お問い合わせください。

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新生児ビタミンK欠乏性出血症

赤ちゃんが産まれた後、ビタミンKの投与を行っている事はご存知ですか? 現在、多くの病院・産院では、赤ちゃんが産まれた翌日と7日目あるいは退院の日、 そして1カ月健診時にビタミンKのシロップを投与しています。 では、ビタミンKをなぜ赤ちゃんに投与しないといけないのでしょうか? それにはビタミンKと新生児特有の性質が大きく関わってきます。
ビタミンKは、私たち成人では腸内細菌が産生するビタミンで、血液を止める(血液凝固)作用に大きく関わっています。 つまりビタミンKが少ないと血が止まりにくくなります。 新生児では、腸内細菌叢が確立していない為ビタミンKを自分で産生することが出来ず、 胎児期にお母さんから受け取ったビタミンKがなくなると欠乏状態になります。 更に、ビタミンKは胎盤を通過しにくく、母乳中に含まれる量が少ない為欠乏状態に陥りやすいのです。
新生児は、元々出血しやすい状態にあり、更にビタミンKが欠乏すると色々な場所で出血を起こします。 主な出血部位は消化管ですが、希に頭蓋内出血を起こすこともあります。
そこで、ビタミンK欠乏による出血を予防する必要があります。 日本では、初めに示したビタミンK補充を行っていますが、欧米では日本とは異なる方法を用いています。 例えばイギリス・デンマーク・オランダでは、出生時以外に母乳栄養児には3か月間連日あるいは週1回の補充を行います。 フランスでは母乳栄養児に対し母乳のみの哺育が終わるまで補充を行います。 そしていずれの国においても妊娠中にビタミンKを阻害する薬剤(抗てんかん薬など)を服用している時は出産予定日の2-4週間前から妊婦に補充を行っています。
日本も母乳栄養を広く勧めている国のひとつです。 最近では、欧米にならい完全母乳栄養児に対して長期的にビタミンKの補充をする施設もあります。 少なくとも母乳のみを与えているお母さんはビタミンKを多く含む食品(納豆、緑葉野菜など)を積極的にとるようにしましょう。

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医院概要

医療法人社団和順会
吉川小児科

〒156-0043 東京都世田谷区松原3丁目28-8 2階
吉川医療モール専用駐車場あり

tel:03-5329-4153

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